“下り神”日体大・秋山 ピカイチの順応性 難所も自在走法で攻略

[ 2017年1月4日 07:37 ]

第93回箱根駅伝 ( 2017年1月3日    箱根・芦ノ湖~東京・大手町 復路5区間10・6キロ )

小田原中継所に駆け込む日体大の6区・秋山清仁
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 山上りの5区と比べてこれまであまり注目されることのなかった6区だが、最近は年々重要性が増している。駅伝マラソン解説者の金哲彦氏によると「6区が直接優勝争いに関係することは少ないが、その分、失敗しないことが何よりも大切。爆発的な力を持っている選手よりも堅実に走る選手の方が適している」という。

 コース全体としては下っているが、実際には最初の4キロ近くは上りで、そこから一気に下り、最後は平たんになる。「下りは着地の衝撃が大きく、太腿への負担も大きい。途中から傾斜がどんどんきつくなるので普通は下りきったところでヘロヘロ状態になる」はずが、秋山は「ストライドとピッチのバランスがいいので最後の平たんなコースでも平気な顔で走っていた」と金氏も舌を巻く。高低差約840メートル、距離20.8キロの中で上りと下り、平たんに合わせて走法を自在に切り替えられる順応性の高さが区間新の快走につながった。

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2017年1月4日のニュース