東京五輪の聖火リレー 森会長、被災地を「丹念に回ってあげたい」

[ 2017年1月4日 21:14 ]

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は4日、聖火リレーのルート選定に関し、東日本大震災や熊本地震、鳥取地震、阪神大震災などの被災地を「特に丹念に回ってあげたい」との希望を明らかにした。開催都市の東京都内も重点的に巡るべきだとの認識を示した。

 同会長は国際オリンピック委員会(IOC)に対し、上限100日でルートは一筆書きと定めた聖火リレーの内規の緩和を要望しており「(被災地などに配慮すると)100日では足りなくなる」と説明した。ルートの基本的な考え方は、都や関係省庁、全国知事会の代表者からなる「聖火リレー検討委員会」を立ち上げて協議する。

 ゴルフ会場となる埼玉県の霞ケ関CCについては東京・晴海の選手村から離れていて選手の移動などで大きな課題があるとし、本格的に対応を検討する必要があると指摘した。同日、仕事始めを迎えた職員には「ことしは机上で計算したりしている時ではない。具体的にどうやるのかというしっかりした判断、決断をし、説明責任を持ってほしい」と訓示したそうで、輸送や宿泊など各分野の計画策定を急ぐ必要があるとの認識を示した。

 公道を使う競技で一般の交通への影響を抑えるために大会期間中に休日を移す案や、暑さ対策としてサマータイムを導入する構想については法整備が必要で「ことし中に手を打たないといけない」と述べた。

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2017年1月4日のニュース