琴奨菊、稀勢を圧倒 二所連合稽古で7勝3敗 カド番脱出へ気合

[ 2017年1月4日 17:27 ]

二所ノ関一門の連合稽古を終えた琴奨菊
Photo By 共同

 大相撲初場所(8日初日・両国国技館)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が4日、東京都江東区の尾車部屋で行われ、7度目のカド番の琴奨菊が大関同士による稽古で稀勢の里を7勝3敗と圧倒した。

 昨年1月の初場所で日本出身力士10年ぶりの優勝を遂げた琴奨菊は、左膝の不調を思わせない出足を見せた。低く鋭い立ち合いから一気のがぶり寄りで稀勢の里に6連勝するなど、充実した内容を披露。「一番一番が本場所と思って大事に取った。相手も強いから気持ちを高めていった」と笑みを浮かべた。

 先場所は5勝10敗と精彩を欠き、32歳の大関にとって厳しい1年となりそうだ。それでも「不安ばかりだが、少しのことでも自信にして初日を迎えたい。優勝を目指していくし番付もまだ上がある」と進化をにらんだ。

 先場所12勝の稀勢の里は幕内嘉風に9戦全勝した後、琴奨菊との稽古で不安を抱かせた。仕上げのぶつかり稽古も足の違和感で回避し、報道陣には無言。見守った二所ノ関親方(元大関若嶋津)は「あそこでぶつかっていれば横綱になれるのに」と残念そうだった。

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2017年1月4日のニュース