鶴竜 豪栄道吹っ飛ばし 八角親方も評価「先場所の勢いある」

[ 2016年12月29日 05:30 ]

大相撲初場所   来年1月8日初日 ( 両国国技館 )

 大相撲初場所(来年1月8日初日、両国国技館)に向けた横綱審議委員会による稽古総見が28日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、自身初の連覇を狙う横綱・鶴竜(31=井筒部屋)が好調をアピールした。4大関との申し合いでは、左右の出し投げ、もろ差しからの寄りなどで10番取って8勝2敗。豪栄道を豪快に土俵外まで吹っ飛ばすと、大関は横審の大島寅夫委員(中日新聞社顧問)のいたテーブルに後頭部から激突。鈍い音とともに湯飲み茶碗が割れる音が響いた。豪栄道、大島委員とも大事には至らなかったが、場内は騒然となった。

 これまでは“第3の横綱”の印象が強かったが、この日は白鵬が大関との申し合いに加わらず、日馬富士は豪栄道と稀勢の里を相手に4戦全敗。九州場所に続いて鶴竜が主役になりそうな印象を植え付けた。「悪くはなかった。(九州場所後も)ゆっくり休むことなく、(冬巡業などで)続けてやってきた結果がたまっている」と手応えを感じている。八角理事長(元横綱・北勝海)も「踏み込みがよかった。先場所の勢いがある」と高く評価した。

 「まだ稽古なので。これからしっかり、自分がいつもやっていることをやるだけ。もちろん結果は出したい」。部屋の稽古が休みとなる30日から1月1日も自主トレを行うなど、妥協することなく仕上げて本場所に臨む。

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2016年12月29日のニュース