宇野 逆転圧勝!「練習はウソをつかない」19歳、涙の初優勝

[ 2016年12月25日 05:30 ]

全日本フィギュア男子フリー ( 2016年12月24日 )

<フィギュア全日本選手権>金メダルを掲げる宇野
Photo By スポニチ

 男子はショートプログラム(SP)2位の宇野昌磨(19=中京大)がフリーで逆転し、合計280・41点で初優勝して世界選手権(来年3〜4月・ヘルシンキ)代表に決まった。昨年まで4連覇していた羽生結弦(22=ANA)がインフルエンザ発症で欠場した中、249・38点で2位の田中刑事(22=倉敷芸術科学大)以下に30点以上の差をつけ、実力を示した。

 膝に手をつき、肩で息をする宇野の瞳から熱いものがあふれ出した。初優勝のうれし涙ではない。「練習はウソをつかない。無駄にならないと確認できて、うれしかった」。努力が報われたことが何よりの喜びだった。

 前半から軸がブレる苦しいジャンプが続いた。中盤に予定していた連続トーループは4回転を降りた後に3回転をつけられなかった。だが、気持ちは切らさず、耐えるジャンプを続けた。最後の3回転サルコーを降りた際、リンクサイドから樋口美穂子コーチが「イケッ」と叫ぶ声を耳にした。宇野は意地で3回転トーループをつけて連続ジャンプとしてリカバリーした。

 4回転3つを含む全ジャンプを大きなミスなくまとめ、2週前のGPファイナルで出したフリー自己ベストの195・69点に迫る192・36点。終わってみれば、2位に30点差以上をつけての逆転初優勝だった。

 2年連続3位だったGPファイナルでは連続ジャンプのミスをリカバリーできなかった。2位と0・34点差。できていれば、順位は入れ替わっただけに、悔しさが残った。連続ジャンプでほぼミスをしない世界女王のメドベージェワ(ロシア)がその練習をひたすら繰り返す姿に刺激を受けて、帰国後は連続ジャンプの練習だけに力を注いだ。前日のSPでは失敗して落ち込んだが、フリーでは成果を発揮した。

 羽生の欠場で優勝を本命視されながら、SPでは2位。樋口コーチは「今まで追い続けてきたのに、急に追われる立場になって、心のコントロールができず苦しんでいた」と宇野の胸のうちを明かした。それでも重圧をはね返し、2年連続の世界切符を手に入れた。昨季はSP4位から7位に沈み、悔し涙を流した。「世界選手権のような終わり方をしなくて、本当に良かった」。シニア2年目で着実に成長する19歳は大きな自信を手にしてリベンジの舞台に挑む。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「卓球」特集記事

2016年12月25日のニュース