懐かしの名は。

[ 2016年12月20日 09:00 ]

佐渡ロングライドに出場した益子直美
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 【我満晴朗のこう見えても新人類】ここ数年、ロードバイク関連で度々取材したタレントの益子直美(50)は、知る人ぞ知るバレーボールの元日本代表選手。つい先日、フェイスブック経由で拝読した彼女のブログに心地よいめまいを覚えた。

 話題は11月28日から12月4日まで東京都内で開催されたバレーボールの全日本大学女子選手権。そこに参加した大学指導者の顔ぶれが数人紹介されている。以下、敬称略で抜粋すると…。

 ヨーコ・ゼッターランド(47)嘉悦大監督=1992年バルセロナ五輪銅メダル

 坂本久美子(44)流通科学大監督=90年世界選手権代表

 野口(旧姓石田)京子(56)長野大監督=84年ロサンゼルス五輪銅メダル

 福井(旧姓佐伯)美香(45)松山東雲大・短大監督=96年アトランタ五輪インドア代表、2000年シドニー・08年北京両五輪ビーチ代表

 広紀江(51)学習院大部長=1984年ロサンゼルス五輪銅メダル

 ワオっ。濃い面々じゃないか。濃いだけじゃなくてオリンピックメダリスト3人が含まれているのだからすさまじい。

 実は益子自身も昨秋から淑徳大の監督を務めている。就任時6部のチームを4部まで引き上げ、今回の大会は初出場だったというから立派ではないか。

 そう言えば88年ソウル、92年バルセロナ両五輪に出場した佐藤伊知子(51)は現在、母校・東北福祉大の監督。リオ五輪代表の佐藤あり紗(27)=日立=を育てたことでも有名だ。

 国内トップリーグに目を転じると、かつての日の丸戦士・吉原知子(46)がJT、多治見麻子(44)がトヨタ車体をそれぞれ率いてV・プレミアリーグを戦っている。下部のV・チャレンジリーグに所属するJAぎふの監督はダイエーの小柄なアタッカーだった椿本真恵(50)。さらに今年新設され話題を呼んだヴィクトリーナ姫路の初代指揮官に指名されたのが12年ロンドン五輪銅メダルの竹下佳江(38)だ。おっと忘れちゃいけない。次期日本女子代表監督は中田久美(51)。その輝かしい経歴はあらためて語るまでもない。

 男子指導者が当たり前だった女子の世界、ちょっと目を離している間に様相が変わっていた。しかも一時代を築いた名選手ばかり。1980〜90年代の担当記者としては感慨深すぎる。ここに取り上げただけで総勢12人、つまり2チーム分。この黄金メンバーで紅白戦を行うとしたら…。

 すったもんだの末、元のさやに収まった東京五輪バレーボール会場問題そっちのけで妄想している。(専門委員)

 ◆我満 晴朗(がまん・はるお)1962年、東京都生まれ。ジョン・ボンジョビと同い年。64年東京五輪は全く記憶にない。スポニチでは運動部などで夏冬の五輪競技を中心に広く浅く取材し、現在は文化社会部でレジャー面などを担当。たまに将棋の王将戦にも出没し「何の専門ですか?」と尋ねられて答えに窮する。愛車はジオス・コンパクトプロとピナレロ・クアトロ。

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