五輪バレー会場は有明 小池知事、16日にも表明へ 横浜変更案断念

[ 2016年12月14日 22:07 ]

 2020年東京五輪のバレーボール会場の見直しで、東京都の小池百合子知事が横浜アリーナ(横浜市)への変更案を断念し、有明アリーナ(江東区)の新設方針を固めたことが14日、関係者への取材で分かった。16日の定例記者会見で表明する方向で調整している。

 21日開催で調整中の都と国際オリンピック委員会(IOC)、大会組織委員会、政府によるテレビ電話形式の4者協議で、有明アリーナの新設を正式決定する見通し。小池知事が変更を提案した3会場全てが当初の計画通り新設されるが、知事は見直しの過程で計400億円以上の経費を削減した成果をアピールする考えだ。

 11月29日の4者のトップ級会合では、ボート、カヌー・スプリント会場は「海の森水上競技場」(都内臨海部)、水泳会場は「五輪水泳センター」(江東区)を新設する案で決着。バレーボール会場は、既存の横浜への変更案が大幅なコスト削減につながるとして、小池知事が結論の持ち越しを提案し、12月下旬まで検討を続けることになった。

 ただ、横浜市の林文子市長が「時間的に厳しく、かなり難しい」との認識を示し、国際バレーボール連盟(FIVB)など国内外の競技団体も有明での開催を求めた。

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2016年12月14日のニュース