慶大抽選で8強 流通経大に追いつき…トライ、ゴール数で並び

[ 2016年12月12日 05:30 ]

ラグビー全国大学選手権3回戦 ( 2016年12月11日    秩父宮ほか )

<流経大・慶大>モニターに映る抽選の結果に喜ぶ慶大フィフティーン
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 4試合が行われ、慶大は流通経大に31―31で引き分けたものの、抽選の結果、17日の準々決勝進出を決めた。慶大が試合終了間際にトライとゴールで7点差を追い付いたところでノーサイド。トライ、ゴール数で並んだため、規定により同選手権史上2度目の抽選が行われ、No・8鈴木達哉主将(4年)が「神の右」で出場権を引き当てた。関東勢では大東大が大量95得点で勝ち上がり、準々決勝では7連覇中の帝京大に挑む。

 選手も観客も固唾(かたず)をのんで抽選の様子を伝える大型ビジョンを見守った。じゃんけんをパーで制した鈴木主将は、まず予備抽選で右の封筒を右手で引く。見事に優先権を獲得し、本抽選でも躊躇(ちゅうちょ)なく右の封筒を右手で引いた。緊張の瞬間。中に入っていた用紙には「準々決勝進出権あり」の文字。グラウンドに残っていた選手たちは跳び上がって喜んだ。

 「くじを引くことが自分の仕事。今まで主将らしい仕事もできていなかったので…。引き分けだが次に進めてうれしい」

 実は「右のくじ」は慶大にとって吉兆だ。1985年度の大学選手権決勝。明大と12―12で引き分け両校優勝を飾った翌日、社会人王者との一発勝負だった日本選手権の出場校を決める抽選が行われた。この時、じゃんけんに勝った右プロップの中野主将が引いたのも2度の「右のくじ」で、日本選手権ではトヨタ自動車を破って慶大史上唯一の日本一に上り詰めた。その歴史を抽選後に首脳陣から知らされた鈴木は「特に(右に)意味はなかった。勝たせてもらったのかな」と利き手と歴史に感謝した。

 試合は引き分けに終わったが、SO古田の「神の左足」はさえわたった。開始1分すぎ、防御ラインの裏側へコントロールされたキックを蹴り、勢いよく走り込んだCTB今成が獲得して先制トライ。後半10分には約30メートルのキックパスをWTB小原へ通し、65メートル独走トライをアシストした。最後のゴールも決め、「(キックミスが多かった)早慶戦を思い出したが、今週はいい準備ができていたので」と強心臓ぶりを発揮した。

 対抗戦は4位に終わったものの、運も味方に付けた慶大。次戦は関西王者の天理大を破り、2年ぶりの正月越えを果たす。

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