宇野 4位発進も時差ぼけ不調「真夜中に演技している感じ」

[ 2016年12月10日 05:30 ]

GPファイナル第1日 ( 2016年12月8日    フランス・マルセイユ )

クリムキンイーグルで観客を沸かす宇野
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 宇野は表彰台を狙える位置に何とか踏みとどまった。時差ぼけで公式練習から調子が悪かったという。冒頭の4回転フリップは「気づいたら降りてました」と無心で着氷したが、続く4回転トーループでは転倒。「力が入らなくて、何も考えられなかった。気づいたら終わっていた」。最後は一人では歩けないほど疲労困憊(こんぱい)していた。

 優勝したスケートアメリカなどでは早めに現地入りして時差の調整ができたことが好結果につながったが、今回は練習場所を確保することができずに、試合2日前の現地入りになった。「言い訳はしたくないけれど、1時間おきに目が覚めて、昼寝をしようとしても寝られなかった。真夜中で演技している感じだった」と話した。

 「僕なりに努力はしたが、これも経験」。それでも3位のフェルナンデスとは4・94点差。昨年3位に続く表彰台には十分に手が届く位置だ。フリーまで中1日で、コンディションを上げる時間もある。試練を味わった18歳は「調整の仕方が凄く大事だと痛感しました。なるべく寝ます」と気持ちを切り替えていた。

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2016年12月10日のニュース