中大 矢後太規が初のアマチュア横綱に 連覇狙ったトゥルボルドは敗退

[ 2016年12月4日 19:59 ]

アマチュア横綱となった矢後
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 相撲の第65回全日本選手権が4日、東京・両国国技館で行われ、矢後太規(中大4年)が初のアマチュア横綱の栄冠を手にした。

 中大生のアマ横綱は90年の栗本剛(元十両・武哲山)以来26年ぶり。準決勝で実力者の荒木関(東洋大職員)を押し出すと、決勝では深井拓斗(東洋大1年)を相手に立ち合いで右上手を握って走る得意の相撲で完勝し、土俵上で思わず感極まった。埼玉栄高時代を含めて初のビッグタイトルをつかみ、大相撲の幕下15枚目格付け出し資格を獲得。「きつい練習をして最後に結果を出せたのがうれしい」と喜ぶとともに、プロ入りについても「考えています」と前向きに話した。

 一方、連覇を狙った今年度学生横綱のバーサンスレン・トゥルボルド(日大4年)は決勝トーナメント初戦となった2回戦で寺沢樹(東洋大3年)に網打ちで敗退。「相手の張り手があごに入って目の前が暗くなった。稽古が足りない」と無念の表情を浮かべた。母国モンゴルから大関・照ノ富士、幕内・逸ノ城と同じ飛行機に乗って来日し、鳥取城北高に相撲留学。外国出身で初めて名門・日大相撲部の主将を務めた22歳は「この悔しさを生かし、プロで頑張りたい」と角界で屈辱を晴らすことを誓った。

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2016年12月4日のニュース