男子81キロ級・リオ銅の永瀬 練習不足も2年ぶり3度目王者

[ 2016年12月4日 05:30 ]

柔道グランドスラム東京大会第2日 ( 2016年12月3日    東京体育館 )

 男子81キロ級はリオデジャネイロ五輪銅メダルの永瀬貴規(23=旭化成)が決勝でドイツ選手を抑え込んで一本勝ちし、2年ぶり3度目の優勝を果たした。男子73キロ級は25歳の橋本壮市(パーク24)が決勝で土井健史(ダイコロ)を下し初優勝。女子は70キロ級で20歳の新添左季(山梨学院大)が初優勝した。63キロ級では19歳の嶺井美穂(桐蔭横浜大)が準々決勝でリオ五輪女王のティナ・トルステニャク(スロベニア)を倒したが、決勝でオーストリア選手に惜敗した。

 五輪後の多忙さで十分な練習ができなかった男子81キロ級の永瀬が地力の高さを示した。「結果を出すことが目的だった。東京五輪に向けていいスタートが切れた」。鮮やかな内股で発進し、寝技に組み手争いを制しての逃げ切りと多彩な試合運びを見せる。決勝はドイツ選手の内股を終盤につぶし、じっくりと抑え込んだ。23歳と若く、4年後の主軸となれる素材だ。国内では独走状態で井上監督は「来年には彼にしかできないプランがある」と強豪国への単独派遣を示唆。控えめな男も期待を肌で感じ「自分自身にプレッシャーをかけ、結果も残していく」と言い切った。

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2016年12月4日のニュース