高梨沙羅 伊藤とW杯開幕2戦連続ワンツー「いい流れで飛べている」

[ 2016年12月4日 01:03 ]

第2戦で優勝した高梨(中)2位の伊藤(左)3位のザイフリーズベルガー(AP)
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 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は3日、ノルウェーのリレハンメルで個人第2戦(HS100メートル、K点90メートル)を行い、高梨沙羅(20=クラレ)が合計268・1点で優勝、開幕2連勝となるW杯通算46勝目を飾った。2位には255・4点の伊藤有希(22=土屋ホーム)が入った。日本勢は2戦連続のワンツーフィニッシュとなった。

 前日の開幕戦を制した高梨は、この日も1回目に95・5メートルを飛んで首位に立つと、2回目も最長不倒の98・0メートルと飛距離を伸ばして圧巻の開幕2連勝。46勝目は男子で「鳥人」と呼ばれたマッチ・ニッカネン(フィンランド)に並び、男女を通じて歴代2位となった。通算最多は、男子のシュリーレンツァウアー(オーストリア)の53勝。2季連続4度目の個人総合優勝に向け、好スタートを切った。

 高梨は「個人戦が2試合続けて行われたことで、いつもは1試合で自分のジャンプを確認する前に終わってしまうんですが、いい状態のジャンプを2本そろえられてよかったと思います。(1、2回目で)若干のタイミングのズレはあったんですが、空中でリカバリーできたんで、いい内容の試合だったと思います。いい流れで飛べているので、次の試合できょう出た課題を直していきたいと思います」と語った。

 前日の開幕戦で自己最高タイとなる2位に入った伊藤は1回目に95・0メートルを飛んで2位につけると、2回目も95・0メートルと高梨に続いた。

 伊藤は「昨日の試合だけでは終わらせたくないと思っていたので、2戦連続で表彰台に乗れていいスタートがきれたと思っています。1本目は納得のいくジャンプで、2本目は少しタイミングを外してしまった。来週またリベンジしたいと思います」とし、「(2戦連続の日本勢ワンツーフィニッシュに)ジャンプは個人競技ですが、チームで動くので、これでチームの雰囲気が良くなればうれしいと思います」と話していた。

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