勇太 賞金王へ前進!賞金2位の谷原に2差に迫った

[ 2016年12月3日 05:30 ]

男子ゴルフツアー日本シリーズJTカップ第2日 ( 2016年12月2日    東京都稲城市 東京よみうりカントリークラブ=7023ヤード、パー70 )

<ゴルフ日本シリーズJTカップ2日目>6番、イーグルパットを沈めてガッツポーズする池田勇太
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 賞金ランキング1位の池田勇太(30=日清食品)が1イーグル、4バーディー、3ボギーの67で回り、通算5アンダー、135で首位と4打差の8位につけた。前日の7位から順位は1つ落としたが、賞金王を争う谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)との差を初日の3打から2打に縮めた。首位から出た谷原は68と伸ばしたが、首位と2打差の4位に後退。65をマークした朴相賢(パクサンヒョン、33=韓国)が首位に立った。

 16、17番と終盤の連続バーディーにも、池田に笑みはなかった。ホールアウト後はスコアを伸ばした以上に、「不満が大きい」と順位を上げきれなかった第2ラウンドを悔やんだ。

 2番で3メートルのバーディーチャンスがカップに蹴られると、3番は1・5メートルのパーパットを外しボギーが先行した。グリーン上で苦しむ展開が続いたが、4番で花道からチップインバーディーを奪って勢いに乗ると、5番でも1・5メートルを沈めて伸ばした。そして、6番パー5ではフェアウエーからピンまで残り240ヤードを4Iで手前8メートルへ2オンに成功。放ったボールがカップに消える前からガッツポーズを繰り出す狙い通りのイーグルで、集まったギャラリーを沸かせた。

 だが、この日のパーオン率は66・67%の全体16位にとどまった。「ナイスショットを打っても距離感が合っていない」と話したが、ホールアウト後は練習場に直行して修正点を確認した。

 プレーに集中するためにリーダーボードをあえて見ない選手もいる中、池田は違う。「いつも絶対に見る。今日どれくらい(スコアが)出るものなのか」。周囲と自分との差を認識し、勝負に出るタイミングをうかがう意図もある。賞金王を争う谷原の動向も当然、把握していた。

 谷原との差を3打から2打に縮めたことは大きい。単独3位以上の賞金を獲得すれば、谷原の結果に左右されず自身初の賞金王が決まる。それでも、開幕前には「優勝してシーズンを終えることしか考えてない」と話したように、あくまで目標は日本タイトルだ。「うまく流れに乗ればもう少しスコアが伸びる」。谷原、そして、優勝を争う上位は射程内。だからこそ、池田はスコアに満足することなく気を引き締めた。

 ▽池田の今季の主な成績 パナソニック・オープン、ツアーワールド・カップ、カシオワールドオープンの3勝。平均ストローク69・61で1位、平均パット数1・7208で1位、パーオン率67・08%で6位

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2016年12月3日のニュース