諸見里 45位→32位で滑り込み復帰 来季ツアー予選会通過

[ 2016年12月3日 05:30 ]

女子ゴルフツアー最終予選会最終日 ( 2016年12月2日    千葉県千葉市 東急セブンハンドレッドC東C=6456ヤード、パー72 )

 45位から出た諸見里しのぶ(30=ダイキン工業)が3バーディー、1ボギーの70で回り通算2オーバーでホールアウト。32位で来季のほとんどの試合に出場できる権利を勝ち取った。有村智恵(29=日本HP)は通算2アンダーの17位、13年賞金女王の森田理香子(26=リコー)は通算9オーバーの79位。三ケ島かな(20=ランテック)が通算10アンダーで1位だった。今大会はスコアが並んだ場合は第3日のスコアの良い選手を上位に、それでも同じ場合には第2日、初日とにさかのぼって順位を決めた。

 第2日に77を叩いて77位まで順位を落とした諸見里が32位に食い込んだ。ホールアウト後は「昨日(70)と今日(70)とアンダーパーが出てスコアを戻すことができた。頑張りたい気持ちが強すぎて凄く緊張した。今はホッとしている」と安どの表情を浮かべた。

 4番でボギーが先行。11番で取り戻したが、その時点では通算4オーバー。例年ほとんどの試合に出場できる権利獲得の目安となる35位には届かない。諸見里は執念を見せた。17番で12メートルのロングパットを沈めると、パー5の18番は第3打を8Iで右4メートルに付けて連続バーディーで締めた。

 メジャー3勝を含むツアー通算9勝。09年に年間6勝を挙げて横峯さくらと賞金女王を争い2位に入った。しかし3年前から肋軟骨痛と重度のアレルギーを患った影響でゴルフも不振に陥った。昨季は賞金ランキング81位に低迷し今季は出場試合を7試合に絞り治療と休養に充てた。全試合予選落ちに終わったが、治療のかいあって体調は回復。来季からの本格復帰を決断した。

 「以前はアレルギーでじんましんと微熱が続いていたけど改善した。今週は寒さもあって(肋軟骨に)違和感があるけど。久々に4日間連続ラウンドして1年分のエネルギーを使い果たした」と笑った。

 来季の目標は区切りのツアー通算10勝目。開幕戦ダイキン・オーキッド・レディースはホステス大会。「優勝を目指して頑張りたい」と力を込めた。


 ▽諸見里の優勝 通算9勝。06年SANKYOレディース、07年日本女子オープン、08年アクサ・レディース、09年はワールド・レディース・サロンパス杯、日本女子プロ選手権など年間6勝

続きを表示

2016年12月3日のニュース