【砂村光信の視点】象徴的だった高くて遅いファーストタックル

[ 2016年11月28日 08:25 ]

ラグビー リポビタンDツアー2016 ( 2016年11月26日    フランス・バンヌ )

 ラグビーはメンタルスポーツで、常に最高の精神状態に持っていくことが難しい。前週に日本はウェールズに善戦し、フィジーはイングランドに完敗。さらに前半でフィジーが1人退場し「勝てるのでは」という気持ちが裏目に出た。高くて遅いファーストタックルが象徴的だった。

 キックを使ってアンストラクチャーをあえてつくる日本の戦い方が、スペースがあると身体能力を生かせる相手の強みを引き出してしまった。フィジーはバックスに1メートル85以上の選手が5人おり、手も長いのでパスを頭上でつながれるし、ステップの幅も広いのでタックルポイントもずれる。相手を内側に集める新しい守備システムはまともに攻めてきたウェールズは止められたが、変化を加えられると対応できず、試合中の修正能力が必要だ。

 対応力を高めるためにはアイランダー(太平洋諸国の選手)との対戦を増やした方がいい。来年のスーパーラグビーのサンウルブズは、アイランダーがプレーするニュージーランドのチームとの対戦が多い。もちろん、課題を継続的に解消するには代表とサンウルブズとの連携が不可欠だ。(元U―23日本代表監督)

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