【内藤雄士の目】松山で寄せ遼が沈める理想型見えた

[ 2016年11月25日 07:10 ]

男子ゴルフ 国・地域別対抗戦W杯 第1日 ( 2016年11月24日    オーストラリア・メルボルン キングストン・ヒースGC=7111ヤード、パー72 )

<ゴルフW杯初日>12番、パットのラインを読む石川遼(左)と松山
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 フォアサムでは「ミスをしたら、パートナーに悪いな」と思ってはいけないのだが、前半はお互い相手に気を使っているように見えた。国を背負っているという気負いがあったのかもしれない。後半良くなった要因はショットの合間の会話や雰囲気のつくり方が分かってプレーに集中できるようになったからだと思う。

 日本の強みは松山の精度の高いアイアンショットだ。その強みを生かすためには、パー4なら石川がティーショットをフェアウエーに置き、松山がアイアンでピンそばに付けて、石川がパットを決めるのが理想型。そういう意味でも後半の流れは良かった。石川は長いパットを入れたし2人の良いところが出た。

 松山はバーディーパットを決め切れなかったが、ストロークミスをしているわけではない。ラインの読みとタッチがほんの少し合っていないだけで心配する必要はない。

 石川はショットが右に曲がる傾向が見られた。ただ大きなミスではないし、一方向へのミスは修正が容易だ。後半はショットの距離感も良かった。

 フォアサムで4打差は許容範囲。3日あればどうなるか分からない。フォアボールでスコアを伸ばしてくれると期待している。 (ツアープロコーチ)

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2016年11月25日のニュース