岩本 遅咲き19年目 広島・黒田に続け!“男気”1差

[ 2016年11月25日 05:30 ]

男子ゴルフツアー カシオ・ワールドオープン 第1日 ( 2016年11月24日    高知県安芸郡 Kochi黒潮CC=7315ヤード、パー72 )

<カシオワールドOP 初日>岩本高志は18番ホール、2打目を放つ
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 ツアー未勝利の岩本高志(41=K’s GOLF LOUNGE)がボギーなしで69をマーク、1打差2位で好発進した。今季現役引退したプロ野球・広島の黒田博樹投手とは専大で同学年。プロ19年目の遅咲きが初の“本シード”入りを目指す。賞金ランキング88位の正岡竜二(33=グランデュール)が68を出し単独首位に立った。 第1R成績

 かみしめるように自画自賛した。「本当にナイスプレーでした」。賞金ランク63位の岩本が、強風にも負けず、ボギーなしで3バーディーと最高のスタートを切った。

 11月初めから両足のアキレス腱痛に苦しみ、ショットがまとまらず最近2試合は予選落ち。「最後だからもうやるしかない」。今大会は覚悟を決めて振り抜き、7、12番はショットで1メートルにつけてスコアを伸ばした。

 亀がウサギに追いつくチャンスだ。昨季まで18年間で稼いだ賞金は約1100万円。それが最終予選会を突破した今季は年間獲得賞金で1500万円を突破した。まるで亀のような歩みで41歳での初シード目前だ。広島の黒田とは、専大時代に同学年。「向こうは当時からスーパースターで、僕のことなんて知るはずもないです」。恐縮しきりだが、黒田が現役引退した年にプロとしての称号を手にすれば最高のストーリーだ。

 前半戦に出場できる賞金ランク75位までの“準シード”は当確で、目指すのはほぼフル参戦できる同60位までの“本シード”。「シード獲りを気にするなんて、ぜいたくな悩み。楽しんでやる」。ウサギに代わって亀がスポットライトを浴びる。

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2016年11月25日のニュース