錦織 年間100勝“準備OK”ウイルソン・プロジェクト

[ 2016年11月25日 05:30 ]

<錦織 新ラケット 発表イベント>こどもたちにボールの打ち方を教える錦織
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 錦織サンタからのプレゼントだ。男子テニスの世界ランキング5位・錦織圭(26=日清食品)が24日、都内の保育園でジュニアに向けたテニス振興策「ウイルソン・ケイ・ドリーム・プロジェクト」の概要を発表した。来季から年間の勝利数に応じて、全国の保育園や幼稚園にラケットなどをプレゼントするもの。自己最多だった今季の58勝を上回るべく、新たなモチベーションになりそうだ。

 雪が降る東京にサンタクロースのような赤いパーカに身を包んだ錦織が現れた。「テレビで見たことがある人だ!」。保育園の園児11人からそんな声も浴びながら、錦織は子供用ラケットや風船などを使ったレクリエーションに興じた。

 生涯契約を結ぶラケットメーカーのウイルソンとは来春から新たな取り組みを始める。3~8歳の子供を対象にしたテニスとの触れ合いイベントを開催するもので、17年は全国30カ所で予定している。

 世界を転戦する錦織の参加は難しいが、年間の勝利数に応じて子供用ラケットとボール、ネットのテニスセットが保育園や幼稚園に寄贈される。今季は自己最多の58勝で、来季はさらなる上積みが期待される。ウイルソンのスタッフは「100セットでも用意しておきます」と豪語。今季最多勝のA・マリー(英国)は78勝だけに、錦織が同等の活躍を見せても十分に対応可能だ。5歳の時にネットもない近所の公園でボールを打ち合ったのが、錦織のテニス人生の出発点。「子供の頃からラケットに触れることは大事。その中から可能性が広がってくると思う」と自分に続く次世代への種をまく。

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2016年11月25日のニュース