豪栄道３敗…２場所連続Ｖ絶望的　横審委員長「大変厳しい状況」

大相撲九州場所９日目 （ 2016年11月21日    福岡国際センター ）

豪栄道（右）に右差しを許し一気に出られる稀勢の里だが…
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　豪栄道は稀勢の里に屈し、２連敗で３敗となった。２つのデータが重くのしかかる。１５日制が定着した１９４９年夏場所以降、３１人の横綱が誕生したが、昇進直前場所で連敗した例はない。さらに９日目時点で３差から逆転優勝した例もない。昇進条件とされる連続Ｖは極めて難しくなった。

　光明を探すとすれば相撲内容に復調の兆しがあること。最後に突き落とされたものの立ち合いで踏み込んで押し、右を差してひたすら攻めた。「もっと（右の）差し手の方に体を寄せていかないと」。強気の大関も肩を落とした。

　横綱審議委員会の守屋秀繁委員長（千葉大名誉教授）は「大変厳しい状況」と話す。一方、土俵下で勝負を見届けた藤島審判長（元大関・武双山）は「気持ちを切らさずいってほしい。終わったわけじゃない」とわずかな望みを託した。

　▼八角理事長（元横綱・北勝海）　豪栄道は流れが悪くなってきた。一つの負けがここまで相撲を変えるのか。ただ今場所で終わるわけではないから、最後まできっちりと相撲を取ってほしい。