綱獲り豪栄 史上25人目20連勝!日本人力士94年貴乃花以来

[ 2016年11月18日 05:30 ]

大相撲九州場所5日目 ( 2016年11月17日    福岡国際センター )

碧山(左)を押し出しで下した豪栄道

 綱獲りの大関・豪栄道は平幕の碧山を力強く押し出して5連勝。全勝優勝した先場所からの連勝を「20」に伸ばした。20連勝以上は史上25人目の快挙だ。また大関昇進を目指す関脇・高安は玉鷲の小手投げに屈して、序盤で痛恨の2敗目を喫した。3横綱、4大関が勝ち、今場所初めての上位安泰。全勝は、白鵬、鶴竜、豪栄道、平幕・蒼国来の4人となった。 5日目取組結果

 白星街道はどこまで伸びるのか。豪栄道が碧山のパワーをはね返して5連勝。全勝優勝を飾った先場所から20連勝となった。日本出身力士の20連勝は、元横綱・貴乃花が大関時代の94年秋場所と九州場所で2場所連続全勝Vを果たして以来。史上25人目の快挙だ。

 「1日1番に集中して、先を見ずにやるだけですよ。内容は悪くないと思うので」

 立ち合いで踏み込むと、碧山は力で抵抗。リーチを生かした突き押しで顔や首を狙ってきたが、豪栄道は「カッとはなるけど、無駄な動きにはならないように」と突き返した。絶好のタイミングで繰り出された肩透かし、はたき込みにも踏ん張った。左前まわしを2度切られても前に出続け、最後は192キロの巨体を押し出し。碧山は「肩透かしで決まったと思った」と粘り強さを感心するしかなかった。

 18年ぶりの日本出身横綱誕生への期待が高まっている今場所。だが、土俵ではプレッシャーを感じさせない。「眠れるときは眠れるし、寝付けないときは寝付けない」と宿舎でも自然体を心がけている。食欲も旺盛。前日は朝稽古の後に豚肉たっぷりの回鍋肉(ホイコーロー)やビーフシチュー、馬肉の薫製。夜は博多名物のもつ鍋を平らげた。大好きな肉料理でスタミナをつけた。

 取組前は「豪栄道コール」が湧き起こり、花道を引き揚げるときは声援と拍手を送られた。順調に白星を重ね、師匠の境川親方(元小結両国)は「落ち着いている。見ているこっちの方が緊張しているかも」と目を細めた。八角理事長(元横綱北勝海)も「体が動いている。冷静だね。横綱を狙うには連勝はしないといけないが、大したものだ」と賛辞を贈った。

 まるで土俵に足が根を張ったようなしぶとい相撲、落ち着き払っている精神面。「我慢して相撲を取れている」とうなずいた豪栄道。心身ともに充実の大関が、綱獲りへ突き進む。

 ≪全勝V大関の昇進率89%≫20連勝以上した過去24力士のうち琴風、若嶋津を除く22力士が横綱まで上り詰めた。「横綱昇進率」は92%で、豪栄道は「横綱級」の強さを発揮している。また、15日制定着以降、全勝優勝した大関は豪栄道を含め10人。過去9人のうち8人が最終的に横綱になっており、こちらの昇進率は89%だが、豪栄道はどうか。

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