錦織 史上最長の激闘の末逆転負けも「まだまだ予選突破の可能性はある」

[ 2016年11月17日 04:22 ]

タオルで顔を覆う錦織(AP)

 男子テニスのATPツアー・ファイナル第4日は16日、ロンドンのO2アリーナで行われ、シングルスの1次リーグA組で世界ランキング5位の錦織圭(26=日清食品)は同1位のアンディ・マリー(29=英国)と対戦。7―6、4―6、4―6で逆転負けし、1勝1敗となった。マリーは2勝。

 記録の残る91年以降ではATPツアー・ファイナル史上最長となる3時間20分。ナダルがマレーを下した10年準決勝の3時間12分を上回った。激闘の疲れと敗戦のショックから、会見での錦織の口ぶりは重かった。

 ――試合を振り返って。

 大事なポイントを取り切れなかった。取るべきところを取らないと、1位、2位の選手には逆転されてしまう。テニスの差はなくなってきている。勝つチャンスはある。メンタルや大事なポイントでの駆け引きが、まだ少し彼の方が上だった。

 ――ターニングポイントは?

 たくさんあるが、第2セットの初めにいきなりブレークされたのが一番悪かった。あそこで耐えていれば展開が変わったかもしれない。あとは(ブレークされた)4―4のサービスゲームだったり。最終セットも彼のレベルは落ちない。そういう差はまだある。

 ――普段のトーナメントと違い、1次リーグは負けても次の試合がある。

 明日だときついが、1日リフレッシュして気持ちを切り替える時間がある。まだまだ予選突破の可能性はある。ポジティブに頑張りたい。

 ――今日の試合で収穫があるとしたら。

 いいところはたくさんあった。ポイントを取れるパターンは前よりも明確になっている。どんどん近づいているなと感じる。

 ――A・マリーとは決勝で再戦の可能性もある。

 まだ考えるには早すぎる。次も勝たないといけないし、それから考える。

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