豪栄道 16秒のにらみ合いの後“3人目の刺客”も秒殺

[ 2016年11月16日 05:30 ]

大相撲九州場所3日目 ( 2016年11月15日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所3日目>嘉風(右)を突き落としで下す豪栄道

 連日の省エネ相撲で3連勝だ。豪栄道は嘉風(過去8勝9敗)を2・1秒で突き落とした。2日目の高安戦(同7勝12敗)は1・3秒。初日の栃煌山戦(同19勝13敗)は6・1秒で、3日間合計で9・5秒。過去の対戦成績で苦戦していた3人の刺客を、10秒足らずで料理したことになる。

 「悪くはないけど、まわしを引きつけて寄り切る相撲を取りたい」。支度部屋で思わず“うれしい悲鳴”がこぼれるほど、立ち合いだけでほとんど勝負が決まっている。得意の右を差すまでもない完勝が続く。強烈な踏み込みからの速い攻めには死角が見当たらない。

 心身もかみ合っている。この日も時間前に、仕切り線をまたいで嘉風と16秒のにらみ合い。豪栄道は相手が視線をずらすのを確認して、ようやく後ろを向いた。「相手の気迫に負けないようにと思ってやりました」。気持ちが立ち合いに乗り、空回りはなかった。

 苦戦がなければ当然、疲労もたまりにくい。そば殻の枕など、寝具は使い慣れたものを持ち込んで快眠に努めている。体力の温存にも成功し、申し分のない出足で突き進む。

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2016年11月16日のニュース