大関獲りの高安が遠藤一蹴 2日目は綱獲り豪栄道に挑戦

[ 2016年11月14日 05:30 ]

大相撲九州場所初日 ( 2016年11月13日    福岡国際センター )

遠藤(左)を突き出しで下す高安

 大関獲りの高安も快勝発進だ。頭で当たってから突き放し、遠藤にまわしを触らせることなく、一気に突き出した。「まわしにこだわらずに出た。うまく取れた」と納得の表情だ。

 対戦相手の遠藤には秋場所で敗れるなど、3勝6敗と負け越していた。相撲が長引いてまわしを取られると簡単にはいかない相手。「しっかり攻めの姿勢を出すだけ」と速い相撲を狙っていたが、イメージ通りの勝利を挙げた。「いい状態で初日に入れた。体も動く」と手応えを感じている。

 名古屋場所で11勝、秋場所で10勝。二所ノ関審判部長(元大関・若嶋津)は昇進ラインを33勝としているだけに、今場所は12勝が必要となる。もちろん、その数字を狙っていくが、まずは「持てる全てをひねり出していくこと」を目標にしている。「それで駄目なら来場所頑張ればいい」。過度なプレッシャーを感じていない分、自分の相撲を取りきることに集中できている。

 2日目は綱獲りの豪栄道に挑戦する。「何回もやっている相手。しっかり考え、気持ちで負けないようにしたい」。あまり感情を表に出さない男が、静かに闘志を燃やした。

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2016年11月14日のニュース