白鵬 復活へ“懇願”「お願いします。出させてください」 

[ 2016年11月11日 05:30 ]

九州場所に向けて調整する白鵬

 右足親指や左膝などを負傷して先場所全休した大相撲の横綱・白鵬(31)が10日、福岡県篠栗町の宮城野部屋で九州場所(13日初日、福岡国際センター)の出場を明言した。7日から3日間連続で行った出稽古で復活への手応えを実感。残り3勝に迫る通算1000勝の3日目達成と3場所ぶり38度目の優勝を誓った。

 初日と2日目の取組が決まる日本相撲協会の取組編成会議を翌日に控えたこの日の朝稽古後。報道陣から出場の可否を問われた白鵬は「お願いします。出させてください」といたずらっぽい笑みを浮かべて話した。まさかの“懇願”に稽古場は一気に和やかなムードに。白鵬がいかに勝負に飢えているか、そしてその心には余裕が生まれ始めていることを証明するかのような発言だった。

 出場することは前々から心に決めていたことだが、それを直前まで言葉にしなかったのは場所前の稽古で不安を払しょくしてからにしたかったからだ。事実、福岡入りした直後の1日の時点では「いつもの流れ通りに体づくりに励んで、出稽古で“よしっ”となればね」と言葉を濁しており、この日が初の正式表明。7日から3日連続で他の部屋の関取衆と胸を合わせ「組んでよし離れてよしが自分の目指す相撲ですし、それが(稽古で)できたというのは大きい」と復活への手応えをつかんだ。通常は初日3日前まで出稽古を行って場所前の調整を打ち上げるが、この日は部屋で四股を踏むなどして軽めに汗を流した。「初日に照準を合わせてますから。(状態は)9割というところかな」と自信をのぞかせるとともに、残り3勝に迫る史上3人目の通算1000勝について「3日目で決めてあとはのびのびやりたいね」と宣言した。

 昼は会場の福岡国際センターで行われた前夜祭の収録で土俵入りを披露。夜には福岡市内のホテルで行われた宮城野部屋の激励会に出席し、今月3日から博多座で公演中の「石川五右衛門」に出演する歌舞伎俳優の市川海老蔵と中村獅童がサプライズで来場した。壇上で2人から「優勝してください」と“懇願”された白鵬は「頑張ります」と約束。穏やかな表情の中に秘める燃える闘志が完全に戻ってきた。

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