レブロン、トランプ氏勝利に困惑も 若者へ「信念を失うな」

[ 2016年11月10日 11:40 ]

今月6日、クリントン氏の応援演説をするレブロン・ジェームズ(AP)

 NBAキャバリアーズのレブロン・ジェームズ(31)は9日、ドナルド・トランプ氏(70)が勝利を収めた米大統領選の結果について「朝起きて、何が起こったのかを理解するための答えを探していた」と困惑したことを明らかにし、「マイノリティーと女性たちはこれが終わりでないことを知ってほしい。やっかいな障害物だが我々はこれに打ち勝つのだ」と、名前こそ出さなかったがトランプ氏への不快感を示した。

 これはインスタグラムにジェームズ自身が投稿したもので、昨季のNBAファイナルを制してMVPとなったリーグの看板スターは「すべての若者よ、私は君たちを迷うことなく導いていくことを約束する」と当選直後から渦巻いている不安感の払しょくに努めていた。

 ジェームズは6日、オハイオ州クリーブランドで行われたヒラリー・クリントン氏(69)の応援演説に加わっており、同氏の当選を確信。しかし開票では予想外の結果となり、全米のメディアがジェームズの動向に注目していた。

 クリントン氏の敗北を受けてジェームズは「信念があればいつもALRIGHT(大丈夫)」とアピール。インスタグラムには「オレはすべての人生で戦わなければならないんだ、黒人だからさ」で始まるケンドリック・ラマー(29)のヒット曲「ALRIGHT」へのリンクも貼られていた。

 キャバリアーズは昨季のNBA王者として10日(日本時間11日)にホワイトハウスを表敬訪問し、バラク・オバマ大統領(55)と面会。しかし皮肉にもその日はトランプ氏も事務手続きでホワイトハウスを訪れるため、“宿敵”とのニアミスが起きる可能性がでてきた。

 なおジェームズがインスタグラムに投稿したコメントは次の通り。

 「信念(FAITH)があればいつも大丈夫。親たちと世の中のリーダーはまだ世界を変えられることを子供たちに教えなければならない。彼ら(子供たち)は我々の未来だ。そして今まで以上にFAITHを失ってはいけない。強くならなくてはいけない。我々はみんな靴のひもをきつく締めてヘルメットをかぶって戦おうとする。でもそれは答えではない。LOVE&FAITHがあってこそ、その未来はもたらされる。マイノリティーと女性たちはこれが終わりでないことを知ってほしい。やっかいな障害物だが我々はこれに打ち勝つのだ。上にいる人は、どんなに困難であってもこれを乗り越えようとする人たちがいる“道”の上に何かを置いたりはしない。そしてすべての若者よ、私は君たちを迷うことなく導いていくことを約束する」

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2016年11月10日のニュース