藤田寛之「中年の星」再び 日本シリーズ出場へ3打差好発進

[ 2016年11月4日 05:30 ]

男子ゴルフツアー平和PGM選手権 第1日 ( 2016年11月3日    千葉県印西市 総武カントリークラブ総武コース=7214ヤード、パー70 )

<平和PGM選手権 第1日>17番、ティーショットを打つ藤田

 2012年の賞金王、藤田寛之(47=葛城GC)が3連続を含む4バーディー、1ボギーの3アンダー67で池田勇太(30=日清食品)らと並び3打差6位の好スタートを切った。トップは6アンダー、64のW・J・リー(31=オーストラリア)、2打差2位に冨山聡(38=大和証券)ら4人が並んでいる。

 最終18番、藤田の15メートル以上のバーディーパットは2メートルオーバーした。パーパットも外れて、初のボギーで3アンダーに後退したが、「難易度が高いコースで1ボギーなら許してあげたい」と納得顔だった。パー4の7番で2打目をピンまで1メートルに寄せてバーディー。続く8番で6メートル、9番は8メートルと長いパットが決まって3連続バーディーを奪った。13番でもスコアを縮め、首位と3打差のスタートに「最近、良くなかったので。今日はフェアウエーにも行ったし、パターも無難に入りました」と及第点をつけた。

 12年に43歳で賞金王に輝き、14年にも3勝を挙げ「中年の星」と呼ばれたが、昨年、今年と優勝から遠ざかっている。通算18勝を誇るベテランも今季の賞金ランキングは40位。トップ10は関西オープン(8位)のわずか1回で「今年は故障もないのにスコアが出ない。ミスが多くバーディーが取れない」と悩みは続く。それだけに「初日良くても調子がいいとは言えない。2日、3日と好調な日を増やしていかなくては」と慎重な口ぶりだった。

 今季も大詰めだが、最終戦の日本シリーズ出場資格は今季優勝者、および賞金ランクの上位合わせて30人に与えられる。藤田は「残り4試合ではなく5試合にしたい」と話した。昨年も逃している日本シリーズ出場のためにも、2年ぶりの優勝を狙う。

続きを表示

2016年11月4日のニュース