沙保里 メダルどんどん重く…東京五輪は「たぶん1キロくらい」

[ 2016年11月2日 18:06 ]

映画「東京オリンピック(デジタル修復版)」トークショーに出席した(左から)三宅宏実、吉田沙保里、羽根田卓也

 リオ五輪レスリング女子53キロ級銀メダリストの吉田沙保里(34)が2日、都内で行われた映画「東京オリンピック(デジタル修復版)」のトークショーに、リオ五輪重量挙げ女子48キロ級銅メダリストの三宅宏実(30)、その父で日本ウエイトリフティング協会の三宅義行会長(71)、リオ五輪カヌーの銅メダリストの羽根田卓也(29)とともに出席した。

 1日に母校の至学館大学副学長に就任し、この日、副学長として初の公の仕事となった吉田は、MCから「副学長」と呼ばれる度に照れ笑いを浮かべ、副学長として何をしていくのか聞かれると「特にこれというのはないんですけど、いろんなところで至学館の良さを広めていって、コーチとか子どもたちの指導をやっていきたいと思います」と抱負を語った。また、リオ五輪の銀メダルのほか、五輪3連覇を果たした3つの金メダルをお披露目し「アテネが150グラムで、北京が200グラムで、ロンドンが440グラムで、リオが500グラムです」と、それぞれのメダルの重さを紹介。メダルがだんだん重くなっていることから、「(2020年の)東京は?」と投げかけられると「たぶん1キロくらいです」とコメントして会場を沸かせた。

 また、五輪4連覇を逃した悔しさからどう立ち直ったか聞かれると「SNSなどたくさんのメッセージをもらったりして、私をこれだけの方が応援してくれていたんだと。いつまでもくよくよしていてはダメだなと。頑張らないとなと思いました」と吐露し、2020年の東京五輪については「出たい気持ちは大きくありますけど、若い子たちも今頑張って育ってきているので、一緒に頑張りながらレスリング界を盛り上げられるように、そして日本全体すべての競技でいい成績を残せるように頑張っていきたいなと思います」と意気込みを語った。

 同作は、52年前の1964年に開催された東京オリンピックで当時の観客たちの目に映った感動を収めた市川崑総監督の記録映画をデジタル修復したもの。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、東京国際映画祭では「リオから東京へ」というスローガンとともに特別上映された。

 東京国際映画祭にちなみ、好きな映画を聞かれると、吉田は「恋愛ものが好きなのでよく見ます」と意外な一面を告白し、さらに観客から「もしオリンピック選手になっていなかったら、何をしていた?」との問いには「考えたことがなかったんですけど、小学校6年生のときの卒業文集(で書いた将来の夢)が「レジのおばさん」だったので、霊長類最強になっていなかったら、今ごろ結婚して子どもも産んで幸せな家庭で暮しているかなと思います」と想像していた。

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