吉田沙保里 世界選手権に否定的 試合予定立たず 母校の副学長に就任

[ 2016年11月1日 18:55 ]

母校至学館大の副学長に就任し、谷岡郁子学長(左)から受け取った辞令を見せる吉田沙保里

 リオデジャネイロ五輪レスリング女子53キロ級銀メダリストで、日本代表コーチ兼任で現役続行の意向を示している吉田沙保里が1日、14連覇の懸かる来年8月の世界選手権(パリ)について「全く考えていない」と否定的な姿勢を示した。

 34歳の吉田はリオ五輪決勝で惜敗し4連覇を逃した。五輪連覇は途切れたが、世界選手権は初出場した2002年から昨年まで13連覇している。女子日本代表のコーチを務めながら現役を続け、20年東京五輪に「出たい気持ちはある」と前向きに話すが、試合出場の予定は立っていない。

 吉田は同日付で母校の至学館大(旧中京女大)副学長に就任。愛知県大府市の同大学で記者会見し「いろんなことに挑戦して、学生の見本になれるように頑張っていきたい」と抱負を述べた。谷岡郁子学長は「学生支援、渉外、広報など幅広く活躍してほしい」と期待を寄せた。

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