平尾氏は胆管細胞がん、遺族が談話 家族に見守られ息引き取る

[ 2016年10月25日 19:02 ]

20日に死去したラグビー元日本代表の平尾誠二さん
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 日本ラグビー協会は25日、20日に53歳で亡くなった神戸製鋼・平尾誠二ゼネラルマネジャーの遺族の談話を発表した。病名は「胆管細胞がん」だったことを明かし、最期は家族に見守られて息を引き取ったという。23日に家族で密葬を済ませた。「平尾誠二を応援してくださった皆さまへ」と題されたコメントには、19年ワールドカップへの情熱などとともに、感謝の思いが記されていた。

 談話は以下の通り。

 平尾誠二を応援してくださった皆さまへ

 平尾誠二は10月20日午前7時16分に天国というフィールドに旅立ちました。

 昨年の秋から胆管細胞がんを患い、闘ってまいりましたが、残念ながら回復することは叶わず、最期は家族に見守られて、静かに息を引き取りました。10月23日に、私たち家族による密葬を済ませました。平尾の死を惜しむ皆さまの声は本人に届いていたものと思います。この場を借りて御礼申し上げます。

 平尾は体調を崩してからもずっと、GMを務めていた神戸製鋼ラグビー部の成長と、日本ラグビー界の発展を気にかけており、時には現役時代同様の鋭い眼差しで、熱くラグビーを語ることもありました。ラグビーワールドカップ2019日本大会の成功と日本代表の勝利は平尾の夢でした。見届けることができず、本人はさぞや無念であったことと存じます。

 平尾誠二は皆さまに支えられて、最期まで幸せな人生を送ることがきした。長きにわたり、平尾誠二を応援していただいたことに改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。残された私どもも深い悲しみの中におります。静か見守って頂ける様お願い申し上げます。

 2016年10月25日
 親族一同

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