【岡崎真の目】宇野トップスケーターの証明 5項目の演技点で1位

[ 2016年10月25日 07:55 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第1戦 スケートアメリカ最終日 ( 2016年10月23日    米イリノイ州シカゴ )

スケートアメリカでフリーの演技をする宇野(AP)
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 SPではジャンプにミスがあり、周囲の失敗に助けられた感もあった宇野だが、フリーは素晴らしい内容で自ら勝利をもぎとった。冒頭の4回転フリップ、トーループも含め、決めたジャンプはすべて着氷まで揺るぎがなかった。何より評価したいのは、5項目の演技点でもトップだったこと。演技力に定評がある2位のブラウン(米国)を全項目で上回っており、スケーターとしての評価が高まっていることを印象づけた。

 4回転フリップという高難度のジャンプが注目されるが、これはあくまで宇野の一つの側面に過ぎない。まだ18歳で演技が始まるまでの表情にはあどけなさも残るが、音楽が鳴り始めるとスイッチが入ったように一変する。この表現者としての才能は、高橋大輔さんをほうふつさせるものだ。練習では4回転ループ、サルコーも成功していると聞く。まだ演技の幅は広がる余地がある。

 転倒したトリプルアクセルは3連続ジャンプの始点。これを成功していれば10点以上の上積みは確実で、フリーで200点を超えた可能性は高かった。まだ若く、試合によって演技にムラがある部分もあるが、世界のトップに立つだけの素養は見せてくれたと思う。 (ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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