鈴木愛 ベストスコアタイ65で笠と首位タイ 賞金王争いも白熱

[ 2016年10月23日 05:30 ]

女子ゴルフツアーNOBUTA GROUP マスターズGCレディース第3日 ( 2016年10月22日    兵庫県三木市 マスターズGC=6523ヤード、パー72 )

<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第3日>充実の秋!コスモスの咲く中、16番でティーショットを放つ鈴木愛は首位タイに浮上
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 女子ゴルフツアーNOBUTA GROUP マスターズGCレディース第3日は22日、ともに今季2勝を挙げている鈴木愛(22=セールスフォース)が7バーディー、ボギーなしの65、笠りつ子(28=京セラ)が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算14アンダー、202で首位に並んだ。国内屈指の賞金総額1億4000万円を誇るビッグトーナメントでの大会初制覇を目指し、好調が続く2人が23日の最終ラウンドでしのぎを削る。

 好調が続く22歳がまたしても優勝争いに加わった。この日のベストスコアに並ぶ65をマークした鈴木は「久々にショットが良かった。パッティングも入ってくれた」と会心のラウンドを振り返った。

 3番でカラーから9メートルの距離をパターでねじ込んだのがバーディーラッシュの始まり。「ラフに入れたのは1回だけ」と安定感抜群のティーショットでフェアウエーを捉え続け、最終18番はピンまで残り145ヤードの第2打を8Iで1メートルにつけ、この日7個目のバーディーを奪って締めた。

 最近は特に1Wが不調。「悪くなるとウイークグリップになる」と握りで左手の甲が下向きになってしまっていたが、今週は左手の甲を上向きになるように握ることを意識。加えてスイングリズムを「ゆっくり振ってみるようにした」ところ悩みだったティーショットが復調した。

 今季はメジャー1勝を含む2勝を挙げ、当面の目標は日本勢トップでの賞金ランキング3位以内。目標達成に向けて気になる存在が首位に並んでいる笠だ。鈴木は現在、1億147万5233円を稼いで賞金ランク4位。笠は1億1074万8666円で同3位で「(賞金ランクトップの)イ・ボミさんや(2位の)申ジエさんの賞金額は知らないんです。笠さんの金額ばかり見ている」。報道陣から「笠さんとの金額差は知っていますか」と問われると「900万円」と即答するなどライバル心を燃やした。

 一方、21日に鳥取県で発生した地震には心を痛めた。徳島県出身だが鳥取の倉吉北高に進学。「当時住んでいたところが震源地だった。ニュースで映像を見たら知っている場所があって悲しい気持ち」と第二の故郷を思いやった。気持ちの切り替えが難しいところだが、「最終日は20アンダーまで伸ばせたら勝てると思う」と懸命に前を向いた。ゴルフを磨いた思い出の地へ、勝つことで、明るいニュースを発信する。

 ▼鈴木の今季の主な成績 5月の中京テレビ・ブリヂストン・レディースで今季初優勝。9月の日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯で2勝目を挙げた。予選落ちは3回だけと安定した成績

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