早すぎる…平尾さん死去 高校のチームメートら悼む「財産失った」

[ 2016年10月20日 18:49 ]

現役時代の平尾誠二さん(1990年撮影)
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 平尾誠二さんの訃報を受け、京都市の伏見工高、同志社大時代のチームメートやかつての対戦相手からは20日、悲しみの声が上がった。

 伏見工ラグビー部ゼネラルマネジャーで、高校時代にバックスで平尾さんとコンビを組んだ高崎利明さん(54)は「1年生の時から輝いていて、スターになる要素があった」と振り返った。病状が悪化する昨年10月ごろまでは毎月のように会い「いつまでも格好良いのが腹立つな」とからかっていたという。

 練習後も公園で1人ボールを蹴る努力家。「当時から人よりも一歩先を見ていた。日本ラグビー界にとって大きな財産を失った」と落胆した。

 同志社大の後輩で駿河台大ラグビー部監督の松尾勝博さん(52)は「クールな見た目だが気さくで人気者だった。日本代表でもどこでもリーダーシップを取り存在感のある人だった」と話した。

 高校ラグビーの聖地、大阪府東大阪市の「花園ラグビー場」で芝生のメンテナンスなどを担当している中村進さん(51)は「まだまだラグビー界に尽力してもらえると思っていたのでショックだ」と驚きを隠さない。

 社会人リーグで近鉄に所属し、神戸製鋼にいた平尾さんと対戦したことも。「入場すると黄色い声援が飛び、出待ちするファンもいた。当時のラグビーブームの顔役だった」。花園はラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の開催地の一つでもあり「これから盛り上げるのに必要な人だった。残念だ」と声を落とした。

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2016年10月20日のニュース