永井花奈 トップ合格→賞金シード 日本人史上2人目快挙へ

[ 2016年10月19日 05:30 ]

一緒に練習ラウンドを回った勝みなみ(左)と永井花奈は記念撮影
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 ツアー屈指の賞金総額1億4000万円を誇る4日間のビッグトーナメント、スポニチ主催「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」は20日、兵庫・マスターズGCで開幕する。7月のプロテストでトップ合格を果たした賞金ランク81位のルーキー、永井花奈(19=フリー)は、現在賞金ランク81位。日本人史上2人目となる新人トップ合格者の賞金シード獲得へ向け、今大会を足掛かりとする。

 練習ラウンド後の永井はショットとパットそれぞれの練習に没頭した。「芝から打てるなど練習環境がとてもいいので充実しています」。今夏のプロテストでトップ合格した特典により、合格直後からツアーの出場権を獲得。恵まれた環境を満喫している。

 14年の日本女子オープンで当時のアマチュア最高位の3位に入るなどアマチュア時代の実績は華々しい。日本より一足早く、米下部ツアーでプロとしてデビューするなど経験も豊富だ。とはいえ、「全部がまだまだです。課題も見つかって、今はそれに取り組んでいるところ」と自覚している通り、プロテスト後、11試合に出場してトップ10入りしたのはスタンレー・レディースの7位のみ。賞金ランクは81位(575万円)にとどまっている。

 上位50人に与えられる賞金シードへ、今大会は正念場だ。昨季より1試合多い今季は賞金シードのボーダーラインは2000万円前後。相当な上積みが必要だが今大会は優勝賞金2520万円というツアー屈指の高額賞金大会。成績次第では大幅なランクアップが見込める。

 同時に、日本人史上2人目の快挙も見えてくる。プロテストトップ合格者にツアーの出場権が与えられるようになった1991年以降、合格したその年にトップ合格者が賞金シードを確定させたのは、07年の服部真夕のみ。歴代の実力者が阻まれた壁を突破する可能性がある。「今は数年後に上位で争えるように全体の底上げが必要だと思っている。結果が出たらうれしいけれど…」と足元を見つめる。出場できるのは今大会を含め残り4試合。驚異的な追い上げで、記録に名前を残す。

 ◆永井 花奈(ながい・かな)1997年(平9)6月16日、東京都出身の19歳。6歳からゴルフを始め13、14年関東女子ゴルフ選手権連覇。ツアーでの最高成績は日出高時代の14年日本女子オープンの3位。16年1月にプロ転向し、米下部ツアーに3試合出場。7月のプロテストでトップ合格した。1メートル55、55キロ。

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2016年10月19日のニュース