「春日山部屋」消滅へ 親方に辞任勧告「著しく師匠としての資質に欠ける」

[ 2016年10月13日 05:30 ]

春日山親方(2016年05月13日撮影)
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 日本相撲協会は12日の理事会で、春日山親方(元幕内・浜錦)に春日山部屋の師匠を辞任するよう勧告した。同親方は、先代親方の岩永祥紀氏(元幕内・春日富士)に「春日山」の年寄名跡証書引き渡しを求めて係争中で、現在は証書を所有していない状態。相撲協会は8月上旬に、部屋の力士の指導に重点を置くよう通告した。だが、9月の秋場所では一日も部屋に足を運んでいなかったことが判明。著しく師匠としての資質に欠けるとして、辞任勧告に至った。勧告を受け入れない場合、相撲協会は親方と結んでいる人材育成の業務委託契約を解除する。「少し考えさせてくれ」という春日山親方への回答期限は19日に設定した。

 師匠辞任は避けられない状況で、その場合、所属力士とともに別の部屋に移らざるを得ず、春日山部屋は消滅する。相撲協会は、春日山親方がかつて在籍した追手風部屋を受け入れ先の候補として調整を始めた。

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2016年10月13日のニュース