久常涼 歴代2位年少記録14歳で予選突破だ!アマ旋風に刺激

[ 2016年10月7日 05:30 ]

男子ゴルフ ツアーワールド・カップ第1日 ( 2016年10月6日    茨城県小美玉市 石岡ゴルフ倶楽部=7071ヤード、パー71 )

第1日、18番でティーショットを放つアマチュアの久常涼
Photo By 共同

 ツアー初出場の14歳のアマチュア久常涼(岡山・津山東中2年)が4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの1アンダー、70で回り予選通過(60位タイまで)圏内で初日を終えた。予選通過すれば14歳28日で歴代2位の年少記録となる。日本女子オープンに続いて男子でもアマチュアが旋風を巻き起こせるか。海老根文博(41=フリー)、デビッド・オー(35=米国)が7アンダー、64をマークして首位に並んだ。 第1R成績

 最終9番、奥のラフから1・5メートルに寄せてパーを拾い、70で初日を終えた久常は「目標はアンダーパーだったので100点です」とはにかんだ。

 インから出て11番で残り200ヤードから4Iで1メートルに付けてバーディーを奪い「緊張がほぐれた」。206ヤードの13番パー3でも4Iで4メートルに付けて伸ばし、2番パー5も残り220ヤードから4Iを振り抜きフォローに乗せて奥7メートルに2オン。2パットで楽々バーディー。「ロングアイアンの調子が良かったので良いスコアが出た」とうなずいた。

 ゴルフとの出合いは3歳。父・正人さん(38)に勧められ練習場で初めてクラブを握った。4歳の時には運命的な出来事があった。地元・岡山で開催されたマンシングウェア・オープンKSBカップを観戦。正人さんに肩車されて石川遼の初優勝を見届けた。明確に覚えているわけではないが、自分と同じ名前を持つ選手の快挙がゴルフにのめり込む一因となったのかもしれない。

 一晩掛けて車を運転して岡山から駆けつけキャディーバッグを担いだ正人さんは「足も速くないし、運動神経は良くない」と証言するが、毎日1時間練習場で球を打ち込み、全身を使った豪快なスイングを完成させた。

 今大会はマンデートーナメントを勝ち抜いて自身初のツアー出場を決めた。その前日の練習ラウンド後、アマチュアの畑岡奈紗が優勝した日本女子オープンをテレビ観戦。「アマチュアがプロの大会で頑張ったので自分も良いところ(順位)でプレーしたい」と刺激を受けていた。

 第2ラウンド終了後に60位以内にいれば14歳28日で歴代2位の年少予選通過記録となる。「記録は知らなかった。明日も予選通過を目指して頑張りたい」。中学2年生が快挙に挑む。

 ◆久常 涼(ひさつね・りょう)2002年(平14)9月9日、岡山県生まれの14歳。3歳でゴルフを始める。主な戦績は14年中国小学校大会優勝、15年中国ジュニア選手権新人戦優勝、16年岡山県アマチュア選手権優勝、中国高校選手権春季大会中学男子の部優勝など。得意なクラブは1Wで平均飛距離は270~280ヤード。ベストスコアは67。目標の選手は松山英樹。1メートル70、63キロ。

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2016年10月7日のニュース