シャラポワの資格停止処分を9カ月短縮 CAS裁定で15カ月間に

[ 2016年10月4日 22:29 ]

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は4日、女子テニスで元世界ランキング1位のマリア・シャラポワ選手(29)=ロシア=が、ドーピング違反で国際テニス連盟(ITF)から科された2年間の資格停止処分を不服とした訴えを一部支持し、ことし1月からの処分期間を9カ月短縮し、1年3カ月(15カ月)にする裁定を下したと発表した。同選手は来年5月開幕の四大大会、全仏オープンから復帰できる見通しになった。

 四大大会通算5勝のシャラポワ選手は「(来年)4月に復帰できると聞いて最高に幸せな日になった。テニスは私の情熱であり、コートに戻れるまで毎日数えている」との声明を出した。裁定を巡っては「違反は故意ではなく、2年間の処分は不当」と主張した同選手の訴えに対し、CASは「重大な過失はなかった」とした上で「ドーピング違反は本人にある程度の責任がある」との結論に達し、15カ月の処分が妥当と判断した。

 2012年ロンドン五輪ではロシア選手団の旗手を務め、シングルスで銀メダルを獲得。ことし1月に禁止薬物メルドニウムに陽性反応を示して処分を受け、代表に選ばれていた8月のリオデジャネイロ五輪に出場できなかった。当初は7月に裁定が公表される予定だったが、同選手とITFが証拠の提出に時間を要するとして延期に合意していた。

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2016年10月4日のニュース