トミー、1期生の愛弟子・奈紗を祝福「予想以上。よく頑張ったな」

[ 2016年10月3日 08:15 ]

<日本女子オープン最終日>畑岡奈紗のプレーを見つめる中嶋常幸

女子ゴルフツアー日本女子オープン最終日 優勝・畑岡奈紗

(10月2日 栃木県那須烏山市 烏山城カントリークラブ二の丸・三の丸コース=6506ヤード、パー71)
 「ヒルズゴルフトミーアカデミー」で畑岡を指導している中嶋常幸(61)は「よく頑張ったな」と愛弟子をねぎらった。

 前半は畑岡について歩き、9番終了後に「後半も頑張れ」と“グータッチ”して送り出した。その後はもう一人の愛弟子・長野を応援したため、勝利の瞬間は見逃したが「18番でバーディーを取るなんて持っているね。合宿で鍛えてきたけど予想以上のことをやってくれた」と目を細めた。

 中嶋は「世界で活躍できる次世代ゴルファーを育成したい」との思いから12年にアカデミーを設立。年4回の合宿を実施してきた。「5年以内に日本ツアー優勝、10年以内に海外ツアー優勝」の目標を掲げてきただけに「一つ目標を達成できた」と満足そうに話した。

 畑岡は1期生。300人以上が応募した入門テストでは技術的に目立つ選手ではなかったが、身体能力の高さを評価され24人の合格者に入った。

 入門当初は「普通の女の子だった」。しかしすぐに頭角を現した。第1回合宿でチーム戦のプレーオフを行った時、畑岡を代表に指名した。中嶋は「最初はおどおどしていたのに途中で目が覚めたように変わった。戦いを楽しんでいた。当時から集中力が凄かった」と振り返る。合宿終了後に選手がリポートを提出し中嶋が目を通す。畑岡は質の高いリポートを書く優等生だという。

 「スイングは素晴らしいし、悪いところを探すのが大変」と畑岡の素質の高さを認める中嶋は今後について「どんな道を選ぶかは本人が決めればいい。何かあればまた合宿に戻ってくればいい」と優しいまな差しを向けた。
【最終成績】

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