片岡、今季初V!強気のプレーで勇太を逆転で通算2勝目

[ 2016年10月3日 05:30 ]

男子ゴルフツアートップ杯東海クラシック最終日 ( 2016年10月2日    愛知県みよし市 三好カントリー倶楽部西コース=7315ヤード、パー72 )

<東海クラシック・最終日>優勝した片岡大育は大柄な伊能恵子キャディーにお姫様抱っこされる

 2打差3位から出た片岡大育(27=Kochi黒潮CC)がボギーなしで66をマークし、通算16アンダー、272で昨年の関西オープン以来となるツアー2勝目を飾った。6つ目のバーディーとなった15番で首位に並ぶと、難関の上がり3ホールでも崩れず逆転した。1打差の2位から出た池田勇太(30=日清食品)は18番でボギーを叩いて68で終え、通算15アンダーの2位。首位から出た谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)は通算14アンダーの3位だった。 最終結果

 号泣する相棒の横でウイニングパットを沈めた片岡は爽やかに笑った。「嬉しい以外にありません。いい戦いをしながら勝てなくて、本当に勝てるのか不安でした」。中日クラウンズでは金庚泰(キムキョンテ)とのプレーオフの末、惜敗。リベンジを果たし、身長で9センチ、年齢で20歳上回る“姉さんキャディー”の伊能恵子さんと抱き合った。

 お手本とするライバルのように強かった。当初は白か水色のウエアを着るつもりが、「中クラの時にキョンテが紺色のウエアで静かにいいプレーをしていた。だからマネしてみよう」と紺色のポロシャツを手に取った。格好から入ったが、普段からプレーを盗み見る金庚泰のような隙のないプレーだった。

 1番でOKバーディーを奪うと、10メートルをねじ込んだ6番から3連続バーディー。池田と並び迎えた18番パー4は右端に切られたピンまで179ヤードの第2打を6Iでピンの右3メートルに乗せた。

 「安全にグリーンセンターを狙おうと思ったが、絶好のライ。これはいくしかない」

 池田は既にパーオンを逃した。しかもグリーン右には池がある。それでも攻めた。結果、合わせて27勝の池田、谷原を向こうに回してボギーなしで2打差を逆転、通算2勝目をつかんだ。

 昨季、欧州ツアーの最終予選会に挑戦したように海外志向が強い。26日時点での賞金ランク上位5人は米下部ツアーの最終予選会に挑戦できる。今季初勝利で賞金ランクは11位から4位に浮上。「スケジュールを見ながら出られるなら出たいし、1勝したから次も目指さないといけない」。これから始まる終盤戦の主役の一人が、ここに誕生した。

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