千代の富士 望み通り国技館で5000人が別れ…千春熱唱「全てが誇り」

[ 2016年10月2日 05:30 ]

<第58代横綱 千代の富士 お別れ会>弔事を読んだ後、熱唱する松山千春

 7月31日にすい臓がんのため61歳で亡くなった元横綱・千代の富士の先代九重親方(本名・秋元貢さん)をしのぶ「第58代横綱 千代の富士お別れの会」が1日、東京・両国国技館で行われた。祭壇には雲竜型土俵入りの雄姿など3枚の写真、国民栄誉賞の表彰状などが飾られ、横綱・日馬富士、鶴竜ら関係者に一般の献花者を含めた約5000人が参列した。

 久美子夫人は遺族代表のあいさつで「親方は“最後は国技館で”と申しておりました。大変喜んでいると思います。親方の分までしっかり生きていきます」と涙を浮かべながら語った。

 先代親方と同じ1955年北海道生まれの歌手・松山千春は「おまえは俺たちにとって全てが誇り。生きた証は俺たちの心に残るし、歴史として大相撲の世界で生き続ける」と弔辞を述べ、テレビドラマ「千代の富士物語」の主題歌「燃える涙」を熱唱した。

 先代親方の弟子で部屋を引き継いだ九重親方(元大関・千代大海)は「これで最後と思うと涙が止まらなかった。これからは私が引っ張り、九重部屋を立派にします」と決意を新たにしていた。

続きを表示

この記事のフォト

2016年10月2日のニュース