１５歳長野　アマ初快挙＆最年少Ｖへ冷静「自分のプレーできれば」

女子ゴルフツアー日本女子オープン第３日 （ 2016年9月30日    栃木県那須烏山市　烏山城カントリークラブ二の丸・三の丸コース＝６５０６ヤード、パー７１ ）

＜日本女子オープン第３日＞１５番、第２打を放つ長野未祈（左はキャディーの父・勝さん）

　女子ゴルフのメジャー日本女子オープンは１日、栃木県の烏山城ＣＣで第３ラウンドが行われ、２位で出た１５歳のアマチュア長野未祈（千葉・麗沢高１年）が４バーディー、３ボギーの７０で回り通算５アンダーで単独首位に浮上した。メジャーの第３ラウンド終了時にアマチュアが首位に立つのは史上初の快挙だ。

　１番で６メートルのパーパットを外しボギー発進も４、５番の連続バーディーで巻き返した。首位に並んで迎えた最終１８番で４・５メートルのパットを沈めてバーディーフィニッシュ。同組の首位・堀琴音がボギーをたたいたため、２打差の単独首位で最終日に臨むことになった。

　「昨日の夜から緊張してスタート前も緊張して思うようなショットができず、ボギースタートで前半９ホールは緊張していた」という。それでもティーショットでフェアウエーを外したのは２回のみ。合計２８パット。安定感は過去２日間と変わらなかった。「３日間の中でもドライバーの当たりが良かった。アイアンは昨日より良くなかったけどパットは速いグリーンにタッチが合っていた」と満足そうに話した。

　優勝すればアマチュアで初のメジャー制覇。アマチュアによるツアー優勝は１４年ＫＫＴ杯バンテリン・レディースの勝みなみ以来で史上５人目。また１５歳２７８日で最終日に臨むため０５年に宮里藍が作った大会最年少優勝記録（２０歳１０５日）、８９年ＬＪＰＧＡレディーボーデン・カップで平瀬真由美が樹立したメジャー最年少優勝記録（２０歳２７日）、１４年ＫＫＴ杯バンテリン・レディースで勝みなみが達成したツアー最年少優勝記録（１５歳２９３日）も更新する。

　歴史的な快挙に挑む最終日に向けて「記録は考えないで明日も自分のプレーができればと思っている」と冷静に話した。