パナ 完勝で勝ち点15 期待のルーキー坂手が初トライ

[ 2016年10月1日 05:30 ]

<パナソニック・NTTコミュニケーションズ>前半、トライを決めるパナソニック・坂手(下)

トップリーグ第5節第1日 パナソニック42―14NTTコム

(9月30日 秩父宮)
 1試合が行われ、パナソニックがNTTコミュニケーションズを42―14で破り、勝ち点を15とした。パナソニックは試合の大勢が決した後半ロスタイム、ゲーム主将を務めたWTB北川智規(33)がインターセプトからトライを奪い、相手を3トライ以上上回った場合に与えられるボーナス点1を獲得。11年目のベテランの経験に裏打ちされた嗅覚で、開幕4試合で2勝2敗と出遅れた3連覇中の王者が息を吹き返した。

 決して偶然の産物ではない。プレーが切れれば終了となる後半ロスタイム。相手がキックを使えず自陣から仕掛ける中で、北川はディフェンスラインで並ぶフッカー堀江主将に声を飛ばした。「俺、詰めるぞ!」。次の瞬間、ドンピシャのタイミングで相手のパスを見事に奪い取り、そのままインゴールへ独走。「向こうが攻めてくれたので」と謙遜したが、ロビー・ディーンズ監督は「最後は経験豊富なゲーム主将がやってくれた」と賛辞を惜しまなかった。

 ディフェンスで1人が飛び出すことはギャップが生まれ、相手の突破を許す危険がある。あらかじめインターセプトに失敗した場合のフォローを託せたのは北川の経験があってこそ。途中出場の堀江も「あそこが経験。若手のウイングならできなかった」。大物ルーキーがそろうチームで、いぶし銀の味を見せた。

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2016年10月1日のニュース