ローマ市議会 24年五輪招致撤退を承認…財政難で

[ 2016年9月30日 04:28 ]

 2024年夏季五輪の開催都市に立候補したイタリア・ローマの市議会は29日、立候補の取り下げを賛成多数で承認した。今後、招致撤退の正式な手続きを進める。レンツィ首相は五輪の経済効果を期待して招致を推進してきたが、今年6月に就任したラッジ市長が財政難を理由に撤退の意向を表明していた。

 ローマの撤退により、招致はパリ、ロサンゼルス、ブダペストの3都市で争われる見通し。開催都市の決定は来年9月の予定。

 ラッジ氏は就任前から五輪開催に反対の立場を示し、今月21日の記者会見で「税金が使われ、市民や国民の借金が増える」「スポーツを、イタリアの首都にセメントを流し込む理由にしたくない」と招致断念の方針維持を表明していた。

 ローマは20年の五輪招致も財政危機の影響で断念している。(共同)

続きを表示

2016年9月30日のニュース