陸連強化委員長に伊東氏 10秒00の日本記録保持者

[ 2016年9月28日 20:18 ]

 日本陸連の新強化委員長に男子100メートルの日本記録を持つ伊東浩司強化副委員長(46)が昇格することが28日、東京都内で開かれた理事会で決まった。就任は同日付で、前任の麻場一徳氏(56)は退任した。任期は2017年6月までだが、20年東京五輪を見据えた起用。各部門の部長らの陣容は今後固め、11月1日の新体制発足を目指す。

 伊東氏は4年後を念頭に「いろんな人の意見を聞きながら一枚岩になって準備していけたらいい」と抱負を述べた。

 兵庫県出身の伊東氏は1992年バルセロナ大会から3大会連続の五輪代表。98年に200メートルで20秒16の日本記録(当時)を樹立し、バンコク・アジア大会では100メートルで10秒00の日本記録をマークした。

 日本陸連では12年11月から男子短距離部長を務め、14年11月に退任。その後は強化委員会を離れたが、15年10月に副委員長として復帰していた。尾県貢専務理事は「(リオ五輪でも)人によって声の掛け方が違う」と述べ、選手の性格に合わせた的確な指導ができる手腕に期待した。

 麻場氏は昨年の世界選手権で不振だった責任を取って辞任した原田康弘氏に代わって昨年9月から強化を統括してきた。

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