ヒート ボッシュ身体検査で「プレー不可」 現役続行表明も…去就不透明

[ 2016年9月25日 10:04 ]

ヒートのクリス・ボッシュ(AP)

 NBAヒートのフォワード、クリス・ボッシュ(32歳)がチームのメディカル・チェックで「プレー不可」と判断され、キャンプ参加は絶望となった。

 ボッシュは15年2月に脚に血腫が発見され、エコノミー症候群(肺血栓塞栓症)に症状が進行することを回避するために戦列を離脱。昨季に復帰したものの、今年2月に同じ症状でプレーを断念していた。

 健康状態の詳細は本人の承諾なしにチーム側は公表できないために明らかにされていないが、ここ数日間で実施した複数の検査で再び健康への不安が指摘されたもよう。本人は現役続行を表明していたが、チーム側がその要望をはねつける結果となった。

 仮に新たな血腫が発見されていた場合には血腫を溶かす抗凝固剤の投与が必要になるため出血するリスクが増加。NBAでは常時、体にコンタクトを受けるためにケガをする可能性があり、肺の動脈が詰まる症状に加えて脳内出血の影響も指摘されていた。

 ボッシュは2003年のドラフト4番目にラプターズに指名されてNBA入り。10年にヒートに移籍し、12年と13年のファイナル制覇に貢献した。通算893試合に出場して19・2得点、8・5リバウンド。しかしここ2シーズンは血腫の影響で67試合を欠場していた。

 今季の年俸は2374万ドル(約24億円)。今オフに主力ガードのドウェイン・ウェイド(34歳)がブルズに移籍したこともあってヒートにとっては戦力面で大きなダメージとなるが、ボッシュの健康問題を優先させた形となった。昨季には医師が引退を勧めた経緯もあり、球宴に11回出場しているスター選手の今後はきわめて不透明になってきた。

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2016年9月25日のニュース