ブロンコス快勝、ミラー殊勲の活躍 コルツQBラック、守備陣の圧力に屈す

[ 2016年9月19日 14:06 ]

コルツ・ラックのボールをはたき落とすブロンコスのミラー(AP)

 NFLは18日に第2週の14試合を各地で行い、昨季のスーパーボウルを制したブロンコスは地元デンバー(コロラド州)でコルツを34―20(前半13―6)で下して2戦2勝。27―20で迎えた第4Qの残り1分42秒、スーパーボウルでMVPに輝いたLBボン・ミラー(27)がコルツのQBアンドリュー・ラック(27)のボールをはたき落とし、リカバーしたLBシェーン・レイ(23)が15ヤードを走りきって決定的なTDを奪った。

 引退したペイトン・マニング(40)に代わって司令塔となったQBトレバー・シミアン(24)はTDパスこそなかったが、33回のパスのうち22回を成功させて266ヤードを獲得。昨年のドラフトでは最終7巡目(全体250番目)の指名選手だったが、開幕戦では11年ドラフトのトップ指名選手、キャム・ニュートン(27)がいるパンサーズ、そしてこの日は12年ドラフトでトップに指名されたラックが所属するコルツに勝つなど、2戦続けて“エリートQB”を擁するチームをなぎ倒した。

 コルツは3季連続で開幕から連敗。ラックが5度のサックを浴びてインターセプトも1回喫するなど、ブロンコス守備陣の圧力に屈する結果となった。

 ボールの空気圧を不正に操作したとして開幕から4試合の出場停止処分を科せられているQBトム・ブレイディー(39)を欠くペイトリオッツは、地元フォックスボロ(マサチューセッツ州)でのホーム開幕戦でドルフィンズを31―24(前半24―3)で退けて2勝0敗。ただしブレイディーに代わって先発していたQBジミー・ガロッポロ(24)は前半だけで3つのTDパスを通しながら、第2Q残り5分にタックルされた際に右肩を痛めてプレーを断念した。

 このあとドラフト3巡目(全体91番目)に指名された新人QBジャコビー・ブリセット(23=北カロライナ州立大出身)が出場したがパス試投は9回(成功6回)のみで後半は苦戦。次週のテキサンズ戦は中4日となる22日の開催だけに、ブレイディー不在のQB陣にさらなる不安材料が加わる形となった。

 ドルフィンズは連敗。QBライアン・タネヒル(28)は45回のパス試投で32回を成功させ389ヤード、2TDをマークしたが、インターセプトも2度喫して敗れた。

 本拠地をセントルイスから37年ぶりにロサンゼルスに戻したラムズはTDこそなかったが9―3(前半6―3)で強敵シーホークスに競り勝って1勝1敗。キッカーのグレグ・ザーライン(28)が第4Qの47ヤードを含む3本のFGを決めて勝利に貢献した。

 ラムズがカリフォルニア州で試合を行うのは本拠をアナハイムに置いていた1994年12月24日以来。ロサンゼルスのメモリアル・コロシアムでのゲームは1979年12月16日以来とあって、気温31度と暑かったものの9万1046人のファンが詰めかけた。記念すべき試合とあってNBA元レイカーズのスター選手で現在は大リーグ・ドジャースの共同オーナーを務めるマジック・ジョンソン氏(57)やNBAキャバリアーズのレブロン・ジェームズ(31)も観戦。依然としてドラフト全体トップで指名したQBジャレッド・ゴフ(21=カリフォルニア大出身)の出番はなかったが、“ロサンゼルス・ラムズ”としての再出発を多くのファンが祝う1日となった。

 シーホークスは1勝1敗。10回の反則で計114ヤードの罰退を喫するなど集中力を欠く試合となった。

 <その他の結果>

スティーラーズ(2勝)24―16ベンガルズ(1勝1敗)、タイタンズ(1勝1敗)16―15ライオンズ(1勝1敗)、レイブンズ(2勝)25―20ブラウンズ(2敗)、カウボーイズ(1勝1敗)27―23レッドスキンズ(2敗)、ジャイアンツ(2勝)16―13セインツ(2敗)、パンサーズ(1勝1敗)46―27 49ers(1勝1敗)、テキサンズ(2勝)19―12チーフス(1勝1敗)、カージナルス(1勝1敗)40―7バッカニアーズ(1勝1敗)、チャージャーズ(1勝1敗)38―14ジャガーズ(2敗)、ファルコンズ(1勝1敗)35―28レイダース(1勝1敗)、バイキングス(2勝)17―14パッカーズ(1勝1敗)

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