2年目SH梁が先制トライ!神鋼“先の先”のラグビー浸透3位浮上

[ 2016年9月17日 23:23 ]

<トヨタ自動車・神戸製鋼>後半、トライを決め喜ぶ神戸製鋼・山下楽(右)ら

ラグビー・トップリーグ第4節 神戸製鋼27―7トヨタ自動車

(9月17日 パロマ瑞穂)
 背番号9が板に付いてきた。神戸製鋼の2年目SH梁正秋は4戦連続のスタメン。前半12分に次々フォローが入る間髪入れずのパスワークのアンカーを務め、美しい先制トライを上げた。

 「パナソニック戦は僕がスローな展開にしてしまった。接点で後手に回ったことも原因だったが、それでも対処する方法はあった。今はどんどんボールをさばくようにしている」

 第2節のノートライ負けが反省材料にしてチームは蘇ったと、今季定位置をつかんだ新米ハーフは分析した。速い球さばきから始まった攻撃で、この日特に目立ったのはオフロードパス。サポートが素早く入るためタックルを受けながらのパスが次々つながり、3連勝中のトヨタ自動車のディフェンスをかき乱した。

 昨季までの2年間は南アフリカ人指揮官の下で守備に重きを置いていた。キッキングゲームで陣地を奪取。ターンオーバーから反撃に転じる形を武器とし、2年連続4強入りを果たした。

 さらに上を目指すべく、今季はオーストラリア人のマッケイ新ヘッドコーチによって戦術を180度方針転換。自ら仕掛ける攻撃を模索してきた。“後の先”だったラグビーから“先の先”のラグビーへ。浸透に時間がかかっていたが、少しずつ形になってきた。

 「これだけ能力が高い選手が揃っている。特別なことはしていません。意識付け一つです」と梁に手応えの色が浮かんだ。2戦連続のボーナス点付きの勝利で3勝1敗、勝ち点14で3位に浮上。まだまだ連携ミスが目立つ中でトライを取れる形ができてきた。秋が深まる頃にはさらにアタックに磨きがかかっているはずだ。

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2016年9月17日のニュース