タカマツ凱旋V狙う あのデンマーク銀ペアと決勝再現も

[ 2016年9月17日 11:00 ]

ヨネックス・オープン、女子ダブルスで2年ぶり2度目の優勝を狙う高橋(左)と松友組

ヨネックス・オープン・ジャパン2016

 バドミントンのスーパーシリーズ「ヨネックス・オープン・ジャパン2016」は、9月20日~25日の6日間、東京体育館で開催される。リオデジャネイロ五輪で日本史上初の金メダルを獲得した女子ダブルスの高橋礼華(26)、松友美佐紀(24)組(日本ユニシス)、同じく女子シングルスで銅メダルを獲得した奥原希望(21=日本ユニシス)ら五輪代表選手が凱旋し、海外からも強豪が集う今大会。世界トップレベルの戦いに要注目だ。

 金メダルペアの凱旋だ。8月のリオデジャネイロ五輪を制した高橋、松友のタカマツペアにとって、五輪後初の試合となるのがヨネックス・オープン。五輪の興奮が冷めやらぬ中、あの世界最高のコンビプレーを国内で見ることができるなんて、日本のファンとしてこんなにうれしいことはない。

 日本のバドミントン界の歴史を塗り替えてきた2人だ。宮城・聖ウルスラ学院英智高時代にペアを結成し、14年に全種目を通じて日本人として初めて世界ランク1位となり、同年のスーパシリーズファイナルでも日本人初制覇。そして、ペア結成10年目の今夏、日本バドミントン史上初の五輪金メダルを首に下げた。松友は「ずっと2人で金メダルを目標に掲げてきた。五輪は誰もが勝ちたい大会。そこで自分たちのパフォーマンスが出せて勝ててよかった」と喜び、高橋は「これまでの優勝や1位とはちょっと違う。五輪での一番は真の世界一になったということ。素直にうれしい」と金メダルの重みをかみしめた。

 タカマツは今後もペア継続を決めており、ヨネックス・オープンで新たな一歩を踏み出す。狙うは14年以来2年ぶり2度目の優勝しかない。そして、今回はあの激闘を再び見ることができるかもしれない。リオ五輪決勝。タカマツは最終ゲーム、16―19の窮地から強気の攻撃と驚異的な粘りで5連続ポイントし、大逆転で勝利をものにした。その決勝の相手、世界ランク5位、ペダーセン、リター・ユール組(デンマーク)が今回エントリーしている。スーパーシリーズは五輪などに次ぐ世界最高峰の大会で、そのほかにも世界のトップ選手が参戦。タカマツを中心にハイレベルな戦いが期待できそうだ。

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2016年9月17日のニュース