遼 9バーディー!ジャンボ以来21年ぶり大会連覇へ単独首位発進

[ 2016年9月16日 05:30 ]

<ANAオープン初日>16番、ティーショットを放つ石川遼

男子ゴルフツアー・ANAオープン第1日

(9月14日 北海道北広島市 札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース=7063ヤード、パー72)
 ディフェンディングチャンピオンの石川遼(24=CASIO)が9バーディー、ボギーなしの63で回り、単独首位に立った。今月下旬には熊本地震の支援のため被災地を訪問するが、94、95年の尾崎将司以来、21年ぶりの大会連覇で被災地のファンに吉報を届けたいところだ。64で回った重永亜斗夢(28=ホームテック)ら4人が1打差の2位につけた。

 大会連覇へ圧巻の首位スタートだ。石川は「午前スタートの選手が8アンダーを出していたので、自分も伸ばさないといけなくて、やりづらさはあった」と明かしながらも、終わってみれば9バーディー。しかもノーボギーだ。国内ツアーでは通算4度目の単独首位発進に「スコア的にはイメージに近い感じでバーディーを取っていくことができた」とうなずいた。

 前日のプロアマ戦では「アイアンショットが良かった」とスクランブル方式ながら18ホール全てでバーディーを奪った。この日はティーショットがフェアウエーを捉えたのは14ホール中6ホールのみで、フェアウエーキープ率は42・86%の全体74位。だが、後半の4番は右ラフから残り96ヤードの第2打をSWでピンそば50センチにつけてバーディーを奪うと、7番でも左ラフから104ヤードの第2打を1メートルにつけてスコアを伸ばした。パーオン率は100%。好調のアイアンショットでティーショットの乱れを完全にカバーした。

 活躍を報告したい人たちがいる。熊本地震の復興支援の一環で、26日には重永亜斗夢と熊本県菊陽町の小学校を訪問し、50人の児童とスナッグゴルフをプレーする。同町出身の重永が7月の日本プロゴルフ選手権で石川に「来てくれないか」と打診。石川は「実現しようと2人の気持ちは一致していた」と二つ返事で了承した。現地ではスナッグゴルフだけではなく、「話をして子供たちと楽しい時間を過ごせれば」と構想を描く。重永は「遼はゴルファーだけど有名人でもある。僕が被災地に行っても“誰?”ってなりますよ。熊本のジュニアたちは絶対に喜んでくれる」と話した。大会3日目の17日には25歳の誕生日を迎える。通算15勝目となる連覇の吉報も届けられたら最高だ。

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