羽生が練習公開 今季は4回転ループ挑戦、強い決意見せる

[ 2016年9月14日 18:22 ]

練習を公開、調整する羽生結弦

 フィギュアスケート男子のソチ冬季五輪金メダリスト、羽生結弦(ANA)が13日、拠点とするカナダのトロントで報道陣に練習を公開し、今季は4回転ループに挑むことを表明した。2018年平昌五輪のプレシーズンは、新たな武器で自身の世界歴代最高得点のさらなる更新を目指す。

 新しくしたショートプログラム(SP)とフリーの両方に組み込み「試合に入れるということは跳べないと意味がない」と、国際スケート連盟の公認大会では前例のない大技の成功に意欲を燃やした。この日は世界王者のフェルナンデス(スペイン)も練習するリンクで精力的に跳んだ。鮮やかに決める場面がある一方でミスもあり「自分の感覚ではまだ50パーセントぐらい」と語った。

 2位だった昨季世界選手権後のオフシーズンは左足甲の靱(じん)帯損傷で約2カ月間療養したため、準備は全体的に遅れているが、初戦のオータム・クラシック(9月29日開幕・モントリオール)にはフリーで4回転ジャンプを4度も跳ぶ自身初の超高難度な演技構成で臨む。向上心旺盛な日本のエースは「けが明けのシーズンという気持ちはない。自分の最大限のパフォーマンスができるのはこういう構成」と強い決意で新シーズンを迎える。(共同)

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