大山 リオの雪辱へ4差!メジャー外国人V7連続で止める!

[ 2016年9月11日 05:30 ]

日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第3日

(9月10日 北海道登別市 登別カントリー倶楽部=6750ヤード、パー72)
 18位から出た大山志保(39=大和ハウス工業)が2バーディー、2ボギーの72と耐え、通算3オーバーの219で首位と4打差の6位に浮上した。8月のリオデジャネイロ五輪に出場した日本代表が、7戦連続で外国勢にメジャータイトルをさらわれている現状に待ったをかける。大会連覇を狙うテレサ・ルー(28=台湾)と酒井美紀(25=国際スポーツ振興協会)が通算1アンダーで首位に並んだ。

 代名詞の強気のパッティングと拳を握りしめる力強いガッツポーズが戻ってきた。大山は「イーブンパーのスコアは満足している」と納得の表情だった。風が強かったこの日、イーブンパーよりいいスコアで回った選手は大山を含めて5人だけ。「パッティングがだいぶ良くなった」と最近不振が続いていたパッティングに光が見え始めた。

 3番でボギーが先行したが、9番でピン奥5メートルのバーディーパットを沈めて取り戻した。17番は奥のカラーから10メートルをパターでねじ込んだ。予選ラウンドはパターが強みの鈴木愛、テレサ・ルーと同組で回った。「2人ともパッティングが凄くうまい。リズム、力感を見て参考にして2人のイメージで打つようにした」。後輩からヒントを得て、体に入り過ぎていた力を半分ほど抜いてストロークするように心掛けると、次第に復調した。

 8月のリオ五輪は「本当はパッティングが得意なのに良くなくて、とてもきつかった。好きなコースだったし、余計に悔しい」と42位に終わった。だが、39歳のベテランは「その悔しさがあるからさらに上に行きたい気持ちが強いし、まだまだ進化し続けたい」と悔しさを力に変えてみせた。

 05、13年ツアー選手権リコー杯でメジャー優勝は経験しているが「日本タイトルへの気持ちは強い」と鼻息は荒い。首位とは4打差だが、過去のメジャー大会では85年日本女子オープンで森口祐子が6打差を逆転して優勝した例もある。メジャー通算3勝、自身初の日本タイトルを目指し「上が崩れることを待つより自分が伸ばしたい」とパッティング同様に強気の姿勢を貫く覚悟だ。

 ≪過去4差以上逆転は10回≫過去の国内メジャーにおいて、最終日に首位との4打差以上を覆しての逆転優勝は10回ある。日本女子プロゴルフ選手権では、96年に塩谷育代が福嶋晃子との5打差をひっくり返した。直近では、14年日本女子オープンでウェイ・ユンジェが首位テレサ・ルーとの5打差を逆転した。09年ツアー選手権リコー杯では、横峯さくらが飯島茜との5打差を逆転して優勝した。

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2016年9月11日のニュース